予防歯科・定期検診
予防は一番の治療です。
予防に優る治療はありません。
治療は歯科医の仕事ですが、予防は歯科医と患者さんの毎日の努力(ご自身のお口のケア)が必要です。
そのためにも定期検診でプロによるケアをお勧めいたします。
予防・定期検診に関して
虫歯・歯周病予防の主役は患者さん、歯科医はサポート役です。
長年開業していると、自分が治療した患者さんが10年ぶりぐらいに再来院することがあります。
そこで目にするのは虫歯や歯周病が進んだ惨憺たる状態です。
これは歯科医師として、かなりへこみます。
そこで定期検診が重要となります。
歯科は内科などと異なり、自然治癒力に頼る部分がかなり少ない分野だと思われます。
それゆえ、治療が終わっても患者さんご自身の普段の努力が、かなり重要になってきます。
当院では虫歯や歯周病に関して特にリスクが高いと思われる患者さんには、1ヶ月~6ヶ月くらいの期間を置いて、定期検診をおすすめいたします。
早期に疾病を発見することと共に、常に歯について意識して欲しいからです。
口腔ケアをご自身だけできちんとやるのは、なかなか難しいところがあります。
定期的に歯科を受診し、プロによるケアを受けることをおすすめいたします。(PMTCなど)
定期検診とご自身の毎日の努力、この両輪がうまくかみ合って初めて健康なお口の状態が保てるのです。
歯科医院と患者さん、二人三脚で保つお口の健康
PMTC(クリーニング)
プラークを機械的に除去することをPMTCと呼びます。
PMTCは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医院で行う専門家によるプラークの機械的除去のことです。
特に歯周病の治療では、歯周ポケットに存在する歯垢(プラーク)を徹底的に取り除くことが重要です。
プラークコントロール
プラークコントロールとは、「歯垢(しこう)」であるプラークを取り除き、口内環境を正常に保つことをいいます。
プラークコントロールで最も重要なのは、正しいブラッシングを毎日、実践することです。
患者さんご自身で磨き残しがゼロとなるような歯磨きを行うことや、治療によって歯垢を取り除きましょう。
睡眠時の歯ぎしりや食いしばりから歯を守る
ナイトガード(マウスピース)
ナイトガードとは、睡眠時に装着して歯や顎に加わる力を暖和するものです。
通常はアクリル樹脂で製作して、上顎に装着します。
睡眠時に歯ぎしりや食いしばりがあると、朝起きたときに顎が疲れてしまいます。原因はストレスや睡眠の質によるもので、ご自身での改善は難しいと言われております。
歯ぎしり・食いしばりは自分の歯を削ってしまったり、歯が折れてしまったり、顎の関節に圧力がかかり顎関節症になってしまうことがあります。
大切な歯を守るためにも、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりが心配な方はナイトガード使用についてご相談ください。
※ナイトガードは保険治療が適応できます。